毘沙門天


勝負事の神様

毘沙門はからしのきひた顔つつき

 甲冑を着て、右手に槍(宝棒)、左手に宝珠をささげる厳しい顔をした毘沙門天は、もともと暗黒界の悪霊の主だったそうです。ヒンズー教ではクベーラと呼ばれ財宝福徳を司る神になりました。夜叉、羅刹を率いて帝釈天に従う四天王の一つになったのです。
 仏教の世界では、護法神となり、サンスクリット語でバイシュラバナと呼ばれました。四天王の一つとして、弥勒山に住み北方を守りました。右手の槍で怨敵(災害、仏教を弾圧する権力)を退治し、左手の宝珠で人々に福徳を与えてくれるといいます。
 別名、多聞天とも呼ばれ、知恵の神様としても信仰されたようです。
 日本では武闘の神様としても名高く、武将達の信仰が厚かったようです。京都の北方、鞍馬寺に祀られ庶民にも信仰され、『陰涼軒日録(おんりょうけんにちろく)』によりますと、長亨3年(1489)の庚寅の日には2万人の人たちが鞍馬山の毘沙門天に参詣したそうです。その人気の高さから、強面ながら七福神に加えられました。

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