Beitrags-Archiv für die Kategory '七福神'

大黒天

日曜日, 29. 11月 2009 17:21


豊作の神様

ありがたい大黒日本をふんまへる

 丸い頭巾を被り、右手に槌を持ち、左手で袋を背中にかけ、米俵の上に乗っている――というのが現代の大黒天の姿です。今でこそ、温和な顔をしていますが、元をたどれば大黒天はヒンズー教の破壊の神、シバ神です。
 シバ神は青黒い身体をもつ破壊神(『ニッポン神さま図鑑』)で、仏教に帰依すると、サンスクリット語でマハーカーラ(摩訶迦羅)と呼ばれるようになりました。マハーカーラには「偉大な黒い者」という意味があるそうです。

 仏教に帰依したマハーカーラは、飲食を豊かにする神として信仰されました。天竺の諸大寺では、厨房の柱にマハーカーラを守護神で祀れば、何人の僧が訪れても出す食事には困らないとされたのです。福の神というよりは荒々しい神で、台所に入ってくる邪悪を追い払うという性格を持っていたようです。

 台所の神マハーカーラを大黒天として日本に持ち込んだのは、天台宗の開祖最澄とされています。天台宗の多くの寺の厨房に大黒天が置かれるようになりました。この信仰が庶民にも広がっていき、台所に大黒天を祀っておけば食べることに困らないと信じられたのです。
 台所の神ということで、大黒天は主婦の守護神となりました。主婦の台所仕事が上手くいけばその家も安泰ですから、大黒天は更に家の守護神となり、広く信仰されるようになりました。

 こうした大黒天の出世の影に、大国主命(おおくにぬしのみこと)の存在があったことを忘れてはいけません。
 大黒天は大きな袋を持っています。中国の大黒天が小さな床机に腰をかけ、手に金の袋を持っていたことに由来すると考えられます。と同時に、大きな袋を背負って全国を回ったという大国主命と混同されたからとも言われています。
 大国主命は記紀伝説に登場する日本の神さまで、日本全国の神さまが集まるという出雲大社の主でもあります。神話の中で、大国主命は全国を修行して回ります。兄達の衣類のほか、一切のものを袋に詰めて担ぎ、全国を行脚したのです。大国主命は「ダイコクさま」とも呼ばれ、五穀豊穣の神として広まりました。
 その袋を担いだ大黒天の姿と、大黒=大国という語呂から、大黒天は大国主命と混同されて福の神として全国的に信仰されるようになりました。

 また、農業から商業へと庶民の生業が変化するにつれ、大黒天は商業神としての信仰対象にもなりました。振れば何でも出てくる小槌を持ち、何でもはいっている大きな袋を背負う姿は、無尽蔵の財宝と富の象徴だったのです。

 その小槌ですが、もう少し深い意味があるようです。槌(つち)は土(つち)に通じます。土というのは全てのもの(作物)を生み出すものです。その土はすなわち田(た)。宝(たから)は田から出てくる、つまり、宝は土(田)から出てくるという意味で、大黒天は豊作の神となりました。
 また、大黒天がかぶっている大きな頭巾は、それ以上、上を見ないためで、謙虚であるべきことの教えだそうです。さらに、大黒天が乗っている二俵の俵は、二俵で我慢せよという「知足(足るを知る)」の教えであるといいます。

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寿老人

日曜日, 29. 11月 2009 17:20


長寿と幸福の神様

粋な隠宅弁天に寿老人

 寿老人は白ひげをたらし杖を持ち、鹿を伴っています。中国宋時代元祐中の人で、天南星(または寿星)の化身だといわれます。しかし、福禄寿と同様、実態はわかりません。福禄寿、寿老人を生み出した中国でもしばしば二人の仙人は混同されています。
 ともかくも、寿老人という名前のとおり、長寿の神様として信仰されたようです。

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福禄寿

日曜日, 29. 11月 2009 17:19


福徳・長寿の神様

神か和尚かなんだろう福禄寿

 福禄寿は道教の星の神様だそうです。南極星の化身(南極老人)で、寿老人と同体異名だとも言われます。
 福禄寿の正体は、はっきりいって、よく解かりません。書物によって星の神様(福星・禄星・寿星の三つの星の神様が合体したともいわれる)であったり、仙人であったりします。確かなのは、中国の神様(仙人)で、画題として室町時代に人気があったということです。おそらくは、庶民の信仰の対象ではなかったのでしょう。
 頭が長いという独特の風貌が絵として面白く、福禄寿という名前がいかにも縁起がよさそうなので、七福神におさまったのではないでしょうか。

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恵比寿

日曜日, 29. 11月 2009 17:18


商売繁盛の神

宝船日本からも一人のり

 恵比須さんは七福神の中で唯一の日本の神さまです。ご存知、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊邪那岐命(いざなみのみこと)の三男、夷三郎が恵比須だといわれています。
 夷三郎は小さな船で九州日向の里から小船で流されてしまいました。流されてたどり着いたのが、摂津国西宮(兵庫県西宮市)の武庫の裏。夷神社があるところです。

 「えびす」の語源ははっきりしていません。昔は「夷」と書いたようです。「夷」には東方という意味があり、異郷人、来訪人を表しているともいわれます。恵比須神は遠方から福を運んできてくれる寄神(よりかみ)、客神(まろうどかみ)として信仰されたのです。
 日本各地の漁村には海中から拾ったり浜辺に漂流した丸い石を恵比須の御神体として祠に納め、初漁祝い、大漁祈願などの信仰の対象としました。また、漂流物を恵比須と呼び、粗末に扱わないようにしました。死体でさえ、恵比須として祀ったといいます。恵比須は海の富を授けてくれる神様なのです。
 そういうわけで、恵比須は漁業の神さまとして信仰されました。

 海の神様恵比須ですが、農民や商人にも信仰されました。
 農民の間では、田の神、山の神としても信仰されたのです。日本では、春に山の神が里に降りて田の神となり、秋に山に帰って山の神となると信仰されていました(『民具の博物誌』)。季節によって往来するので、遠方からやってくる客神としての恵比須信仰と重なったのでしょう。恵比須は豊作の神様となっていきます。

 豊作の神恵比須を全国に広めたのは、夷神社の神人たちです。恵比須の絵を配ったり、エビスカキ(恵比須舞わし)という人形芝居をして恵比須の徳を布教して回りました。西宮夷神社の人たちが、恵比須を宣伝して回ったのです。その結果、恵比須は大黒天と並んで全国で福の神として信仰されるにいたったのです。

 恵比須は釣竿を持ち鯛を抱えています。この姿にはどんな意味があるのでしょう?
 その姿は、「暴利をむさぼらぬ清廉の心を象徴」(『七福神』)しているといいます。網を使って一気に漁をするのではなく、先を見越して竿で少しずつ釣をする、というわけです。そんな地道さが喜ばれ、恵比須は商売人の神様、商売繁盛の神様になりました。

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弁財天

日曜日, 29. 11月 2009 17:16


学問と財福の神様

七福の内一つぷくの美しさ

 琵琶を持った容姿端麗な女神が弁才天です。弁財天と書き、弁天と略されることもあります。
 弁才天はインドの古代神話の大河の神でした。サンスクリット語では「水を有するもの」を意味するサラスバティと呼びます。ヒンズー教では梵天の妃とみなされています。
 サラスバティは大河の神ですから水と関係があり、水が流れる音にちなんで、音楽の神、弁舌の神(知恵の神)として信仰されていました。
 この女神を仏教の世界に引き込んだのは『金光明最勝王経』です。弁才天の声には、寿命増益怨敵退散の利があるとされ、弁才天のお経を聞いたものには知恵や長寿が授かるとされました。
 日本にやってきた弁才天は、室町時代になると弁財天と書かれるようになり、「才」が「財」にとって変わりました。そこから、弁財天には財産の神としての性格も加わったのです。
 琵琶を弾く白肉色裸形という弁才天の姿は、市杵島姫命(いちきしまのひめのみこと)の姿と習合した結果と思われます。市杵島姫命は天照大神の娘の一人で、市の神として信仰されました。

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毘沙門天

日曜日, 29. 11月 2009 17:15


勝負事の神様

毘沙門はからしのきひた顔つつき

 甲冑を着て、右手に槍(宝棒)、左手に宝珠をささげる厳しい顔をした毘沙門天は、もともと暗黒界の悪霊の主だったそうです。ヒンズー教ではクベーラと呼ばれ財宝福徳を司る神になりました。夜叉、羅刹を率いて帝釈天に従う四天王の一つになったのです。
 仏教の世界では、護法神となり、サンスクリット語でバイシュラバナと呼ばれました。四天王の一つとして、弥勒山に住み北方を守りました。右手の槍で怨敵(災害、仏教を弾圧する権力)を退治し、左手の宝珠で人々に福徳を与えてくれるといいます。
 別名、多聞天とも呼ばれ、知恵の神様としても信仰されたようです。
 日本では武闘の神様としても名高く、武将達の信仰が厚かったようです。京都の北方、鞍馬寺に祀られ庶民にも信仰され、『陰涼軒日録(おんりょうけんにちろく)』によりますと、長亨3年(1489)の庚寅の日には2万人の人たちが鞍馬山の毘沙門天に参詣したそうです。その人気の高さから、強面ながら七福神に加えられました。

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布袋和尚

日曜日, 29. 11月 2009 17:14


開運・良縁・子宝の神様

布袋和尚はその名のとおり僧侶です。神様ではありません。
 9~10世紀頃の中国唐代の禅僧契此(かいし)は、常に大きな布袋を担いで喜捨を集めて回ったため、布袋和尚と呼ばれるようになりました。弥勒菩薩の化身とも言われ、中国では王朝が交代時に現れてくる一種の聖人である(『江戸の小さな神々』)として、神格化されていきました。大きな腹をして福福しい顔をしていたので、福徳の神とされたのです。
 日本へは禅画のモデルとして入ってきました。京都では伏見人形の布袋像を集める習慣があり、その風貌から日本でも人気の福の神になったようです。

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